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Firebird日本ユーザー会はFirebird Foundation の公式スポンサーです
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 Firebird 1.5は、フル機能を備えたSQLデータベースエンジンです。軽量で、設定や管理に最小限の労力しか必要としないにもかかわらず、大変強力です。シングルユーザーによる単一のデータベース利用から全社規模のエンタープライズ向けシステムまで、容易に拡張可能です。1つのFirebirdサーバは、それぞれが複数のクライアント接続を持っているような、複数の独立したデータベースを扱うことができます。なによりもFirebirdは真のオープンソース製品であり、商業使用も含め一切のライセンス使用料は必要ありません。


Firebirdの特徴

  • A.C.I.D. :  FirebirdはRDBMSに必須とされるAtomicity(原子性)、Consistency(一貫性)、 Isolation(分離性) 、Durability(耐久性) を提供します。

  • MGA: Firebirdの独特の特徴である「マルチ・ジェネレーション・アーキテクチャー」によって、どのような場合でもデーターベース・エンジンは同じレコードの複数のバージョンを扱うことが出来るので、全てのトランザクションは他の並行するトランザクションの影響を受けずに自身のバージョンを持つことが出来ます。(読込は書き込みをブロックしませんし、書き込みは読込をブロックしません) FirebirdはMGAによって、OLAP(訳注:オンライン分析処理)と同程度にOLTP(訳注:オンライン・トランザクション処理)にも向いています。 

  • ストアドプロシージャ: FirebirdのPSQL(手続き型SQL)を使用すると、容易に強力なストアド・プロシジャーを作成することができます。ストアドプロシージャは完全にサーバーサイドでデータの処理を行います。特別なフレーバーとして、サーバー上で一行毎にデータ計算可能な、クライアントサイドから「仮想テーブル」のように見え、取り扱い可能な「セレクタブル・ストアド・プロシジャー」があります。(帳票作成時に特に役立ちます)

  • イベント: ストアド・プロシジャーとトリガは、「稼動中のデータベース」をTCP/IPポート上のクライアントからモニタ可能なイベントを生成できます。

  • ジェネレータ: ジェネレータ(別名:シーケンス)のコンセプトは、オート・インクリメントを簡単に実装できるようにすることで、それ以上のものではありません。ジェネレータは各トランザクションから独立した、持続性の値を持つのInt64型のカウンタです。もちろん、他の目的にも使用することが出来ます。

  • 読込専用データベース: 例えばデータベースエンジンのエンベッド版と共にCD-ROMでデータベースを配布するような場合には、このフィーチャーは配布を容易にする手助けとなります。
  • フル・トランザクション制御: 単一のクライアントアプリケーションは、複数の並行するトランザクションを利用することが出来ます。クライアントは各種の分離レベルをトランザクション毎に完全に制御することが出来ます。2相コミット・プロトコルによって、複数のデータベース間での一貫性を保証することが出来ます。また、複数のトランザクション・セーブ・ポイントや、楽観的ロックもサポートしています。

  • オンラインバックアップ: バックアップ時にデータベースをシャットダウンする必要はありません。バックアップのプロセスは、バックアップを開始した瞬間のデータベースの状態をスナップショットとするので、ユーザーはバックアップ中も作業を続行することが出来ます。そのため、24時間連続稼働が可能となっています。

  • トリガー: それぞれのテーブルは多くの行レベルのトリガーを持っています、それはINSERT・UPDATE・DELETEの前後に起動されます。トリガーの中では、PSQLの力を余すところなく使うことが出来るだけでなく、デフォルト値、データの一貫性、例外処理等々を利用することが出来ます。また、Firebird 1.5では新機能として「ユニバーサル・トリガー」が実装されました。この機能によって、一つのトリガーで、あるテーブルに対するInsert・Update・Delete一度に設定することが可能となりました。

  • 外部関数: ユーザー定義関数ライブラリ(UDF)はC、C++、Delphi等の言語によって書かれ、DLLやSO形式でエンジンに簡単にプラグインすることができます。UDFによって、Firebirdサーバーの「内部」関数を拡張することが可能です。

  • カスケード可能な参照整合性宣言: テーブル間の親子関係をn-level の深さで一貫性を保ち検証することができます。

  • 文字セット: FirebirdはUNICODEを含む多くの文字セットと多様なコレーションを実装します。

標準SQL規約への適合

FirebirdはSQL92のEntry Level 1 に完全に準拠しています。また、SQL-99規格のほとんどを実装しています。さらに、より実用的な機能を追加しています。
Firebirdは、DML/DDL文、FULL/LEFT/RIGHT[OUTER] JOIN 文法、UNION、DISTINCT句、サブクエリ(IN、EXSITS)、内部関数(AVG、SUM、MIN、MAX、COALESCE、CASE)、整合性制約(PRIMARY KEY、UNIQUE、FOREIGN KEY)、当然ですがSQLデータ型一般、等を利用出来ます

Firebird はドメイン、フィールドレベルのチェック制約、View、例外、SQLロール、きめ細かな権限管理についても実装しています。詳細については、リリースノートとFirebird Refrence Guide をご覧下さい。

ハードウェア要求

Fireibrd は殆どどのようなハードウェア上でも動作します。とても非力なハードウェアでも役に立ちます、特に、Linux上で力を発揮するでしょう。どのようなRDBMSも、パフォーマンスに影響を及ぼすお約束の問題があります。物理メモリ(スタートには16MB程度で間に合うでしょう)、ストレージ・サブシステムの速度(RAIDシステムのような)等々。もちろん、お勧めのハードウェア構成は読者がデータベースに望んでいることによって異なります。例えばどのくらいの大きさになりますか?どの程度の同時接続ユーザーが見込まれますか?あなたは最小限の設定でスタート出来ます。そして、必要があれば後でサーバーを強化すれば良いのです。


 

利用可能なOSプラットフォーム

 Firebirdにもっとも多く使用されるOSはLinuxとWindows(ターミナルサーバーとCitrixメインフレームを含みます)です。Firebirdは、他にMacOS XやSolaris、それにHP-UXのプラットフォームをサポートしています。
 苦痛を伴うことなく、あるプラットフォームから他のプラットフォームにデータベースを移転することが可能です。単にトランスポート可能な形式でバックアップをとり、移転先のプラットフォームで復元するだけです。

接続性

Firebirdは、以下を含む多くの接続方法をサポートします:
C/C++およびDelphiのためのネイティブなコンポーネントパッケージ、ODBC、JDBC(JayBird)、PHPドライバ、OLEDBドライバ、dbExpress、.NETデータプロバイダ。そして最終的にはfbclient.dll(.so)を使用することによってAPIの直接呼び出しを行うことが出来ます。

サイズ限界 

Firebirdは実際に巨大なデータベースを扱えます。データベースは複数のファイルによって構築することが出来、それぞれのファイルサイズはOSが提供するファイルサイズの限界まで拡張可能です。単一のデータベースファイルのサイズに関する理論的な限界は64テラバイトですが、殆どの場合はOSやファイルシステム、そしてHDDの残り容量により制限されます。

Server engine versions

データベース・エンジンには3種類のバージョンがあります。それぞれに互換性があり、それぞれに異なった特徴をもっています。
  • クラシック・サーバー(1クライアント接続毎に1プロセス型。SMP及びハイパー・スレッディング対応)
  • スーパー・サーバー(全接続は1モジュールでハンドリングされる。現状ではSMP及びハイパースレッディング非対応)
  • エンベデッド・サーバー(単一のDLL又はSOファイルにエンジンの全機能を内蔵。シングル・ユーザー、シングル・データベース使用向け)

    上記の全てのバージョンは同一のデータベース・ファイル形式を使用するので、いつでも好きな時に相互に切り替える事が可能です。

ライセンス 

Firebirdは、Mozilla Public License1.1と同じ条件の、IPL(InterBase Public License)でライセンスされます。Firebirdの使用は完全にフリーであり、顧客に対しても完全にフリーで配布することができます。
 あなたが自分のプロダクトをどのようにライセンスするかに関わらず、あなたのプロダクトのためのソース・コードを公開する必要はありません。けれども、データベースエンジンそのものを修正する場合には、修正したソース・コードに対して誰でもアクセス出来るようにしなければなりません。

ツール

多くのツールが Firebird で役に立ちます。いくつかはフリーで、いくつかは商用のものです。管理ツール、開発者向けのツール、UDFライブラリ、接続ツール、その他にもたくさんあります(下記のリンク・セクションを参照)。

サポートと資料

Firebirdプロジェクトのホーム(www.firebirdsql.org)では、プロジェクトに関するたくさんの有用なリンクが掲載されています。 

 IBPhoenix社では長年の経験を積んだ専門家による多様なサポート契約を提示し、かれらのウェブサイトにはハウトゥや高度に技術的なドキュメンテーションなどの、より多くの技術情報があります。

コミュニティ

常に成長を続けるFirebirdユーザーのコミュニティと、いくつものニュースグループが素早いオンラインサポートを行います。それらのファイアバードに関するメーリングリストはプロジェクトのウェブサイトに全てリストされています(このページの下部にリンクがあります)。

歴史

Firebirdは、2000年8月にボーランドがオープン・ソースとしてリリースしたInterBase 6.0のソース・コードに基づいており、InterBaseは今を遡ること20年前(1984年)からリレーショナル・データベース製品としての利用されてきた実績を持ちます。


Firebirdリンク

ダウンロード: Firebirdパッケージはこちらをクリックして見つけることが出来ます

ドキュメント: 詳細はこちらのリンクをご覧下さい

ライセンス: The complete IPL

ツールと管理プログラム: こちらのリンクをご覧下さい

コミュニティ: ニュースグループとメーリングリストはこちらに一覧があります


ファイアバード・プロジェクトの原動力のひとつがFirebirdSQL財団です。
プロジェクトを発展させ、継続することを支援するために、資金を集め、開発者に対して補助金を交付することによって、ファイアバードの開発を支援する個人やスポンサー企業の組織です。財団はプロジェクトの資金調達のためにスポンサー企業を歓迎するのと同じように、企業や個人の新メンバーを歓迎します。FirebirdSQL財団については以下のURLをご覧下さい。
http://www.firebirdsql.org/index.php?op=ffoundation⊂=jp&id=main_jp

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2010年10月にFirebird2.5がリリースされました。SuperClassicエンジンの実装により、よりパワフルに、よりスケーラブルになりました。(2012/11/6)
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